京都北嵯峨 純日本邸宅にイギリス製刺繍カーテン
■使用生地:ドレープ/Berkley(イギリス)、レース/10952(トルコ)
■施工ポイント:京都大亀工務店様が建てられた邸宅のカーテンをご依頼いただきました。最高級の建材を用い、匠の技で建てられた邸宅は、息を呑むほど立派で、非常に良い勉強になりました。寝室のカーテンは設計の段階から携わらせて頂き、窓から見渡せるお庭とも繋がりがもたらせるよう、ボタニカル柄(ブルーグリーン色)の刺繍が施された生地をご提案させて頂きました。またお施主様から遮光性を求められましたので、裏地を付けさせて頂きました。ドレープカーテンはサイドリターンを付け、丈を床までにすることで、一層美しい仕上がりになりました。レースカーテンには小花のトルコ刺繍が繊細にあしらわれ、裾のスカラップが優雅なアクセントとなって、上品な華やかさを演出していました。
気品ある寝室のカーテン
寝室の壁は漆喰塗装で仕上げられ、無垢板の木材が重厚感を与え、落ち着いた雰囲気を演出していました。床は寄木細工のフローリングになっており、複数の木材の色合いや木目を組み合わせ、幾何学的な模様を構成していました。デザイン性と耐久性を兼ね備えた床材となります。光の反射によって木材の質感や模様が強調され、空間に豊かな表情を与えていました。
そのようなインテリアに相応しいカーテンは、気品を感じさせ、空間に彩りとアクセントを加えました。同系色であしらったロープタッセルが、さりげなくオシャレ度を引き立てています。
廊下のカーテン
■使用生地:ドレープ/Nature(イギリス)、レース/9542(トルコ)
■施工ポイント:窓の右側の壁は若草色の和紙、その他の壁は漆喰仕上げとなった廊下。床は名栗(なぐり)加工のフローリングで、どこか懐かしさを感じさせるノスタルジックな照明が優しく灯っていました。そんな趣ある空間に、緑のリーフ柄が自然に溶け込むようなカーテンをご提案。彩りを加えながらも、空間の雰囲気を損なわず、さりげないアクセントとして引き立ててくれます。
タッセルには、ボンボン付きのロープタッセルを合わせ、可愛らしさと遊び心をプラスしました。
一枚板から仕上げられた造作建具が、空間に重厚感と存在感を与えていました。目に入るすべてのものが本物で、そのひとつひとつから“本物の美しさ”を感じることができました。
応接室のカーテン(経木すだれ)
■使用生地:経木すだれ/NW41(ニチベイ)、敷き詰めカーペット/KWF107-02(川島織物セルコン)
■施工ポイント:応接室には天然木の経木すだれをご提案させて頂きました。経木すだれは重厚感があり、落ち着いた雰囲気にぴったりです。製品幅は造作棚に干渉しないギリギリのサイズで製作し、丈もコンセントプレートには被らない長さにしました。またシックな色味のウールカーペットを敷き詰めることで、より重厚感が増しました。
美しく整ったループが、高いデザイン性と掃除のしやすさを両立します。敷き詰める際はキッカー呼ばれる道具を使って施工します。キッカーは、カーペットを壁際までしっかりと伸ばして張るための道具です。片側をカーペットに当て、反対側を膝で押すことでカーペットを前方に「蹴る」ようにテンションをかけます。
FSシート(複層ビニル床シート)
東リの「FSシート」とは、複層ビニル床シート(Floor Sheet)の総称で、主に商業施設や公共施設、住宅などで使用される高機能な床材です。高耐久UV樹脂コーティングによりワックスメンテナンスが不要で、抗ウイルス・抗菌性能、エコマーク認定商品といった特徴があります。耐動荷重性に優れ、高頻度な歩行に対応します。多彩なデザイン(木目調、石目調、抽象柄など)があるので、空間の雰囲気に合わせた選択が可能です。
素晴らしい建築物のインテリアに携わらせていただけたことを、心から幸せに思います。